指導の特徴
【 MBコラボ 】の提案する保健/授乳育児生活指導は
助産師ならば、誰でも でき
ママが「 "今" よりも "楽" 」になる
を目標にした保健/授乳育児生活指導です
【 MBコラボ 】の主催者である私たちは、産婦人科病棟勤務を経た後、保健指導・育児指導を主たる業務として10年以上が経過しました。日々の業務の中で、年々「え?こんなことも知らないの?」ということを指導する必要や、保育者(以下、ママ)の育児技術の低下を実感することが多くなりました。
育児にまつわる医療・行政の支援は多種多様に増えてきています。また、育児情報もインターネットを介して収集しやすくなっています。しかし、ママの育児に伴う「しんどさ」が軽減してきているとは思えない、それどころか、より困っているママは増えているのではないかということを日々感じてしまいます。
ママの「しんどさ」を軽減するためには、実際は ”赤ちゃんのいる生活“ がスムーズにいくために、生活に関連した多種多様な指導が必要です。しかし、入院中の短期では授乳指導が中心になりがちで、それすらも病院(助産師)によるバラツキがまだまだ多いと実感されます。
最近は指導する側である助産師ですら、自身の育児について相談にお見えになることも増えてきました。しかし、それもよく考えれば当然のことです。まず助産師教育においては、年々、妊娠管理・分娩介助の比重が増しているため、育児指導について十分な時間をとることが難しく、また、今後も現状の教育体制での育児指導を学ぶ時間の拡充は厳しいと推測されます。そして就業後もほとんどの助産師が、昼夜問わずの育児生活を見聞きする機会は、分娩~退院までの数日間というごく短期間です。
そのような中、助産師の行う育児指導は、勤務先で出会う先輩のまねをしたり、または自分の子育て“経験”を元に指導をすることが多くなり、助産師個々のモチベーションや興味で得意不得意や力量の差ができてしまいがちです。
そんな現状を受け入れながらも業務のグチとして話をしているだけでは、何も変わらず、「何とかできることはないかな」「やりたいな」「できることからはじめてみよう!!」とはじめたのが【 MBコラボ 】の活動です。
出生後、乳児は短期間で身体的にも心理的にも大きく変化(成長)をしていき、その変化と個性に合わせた指導が母子に求められます。例えば、“抱っこ”一つとっても、入院中の出産後数日の母子にとって適切な指導と、生後2週間、1ヶ月、3ヶ月…母子にとって適切な指導はそれぞれの時期と状況により異なり、当然同じではありえません。しかし、そこに気がついている人はママは当然のこと、助産師でも少ない印象です。
前述したように、助産師が育児指導を学ぶ機会はほとんどありません。
そこで、【 MBコラボ 】では、助産師個々の得意・不得意や経験に影響されない「助産師であれば 誰でも 知っている、できる」育児指導がきちんと明文化した形で周知される必要があると考え、それを提案をしています。
そのことにより、助産師ならば誰でも ”知っているべきこと“と、個人の力量で”できること“の境界が明確になることにもつながり、さらに助産師が行う育児指導の最低水準の確保と、個々の努力により身に付けたプラスアルファの育児指導技術への価値を高めることにつながると考えています。