みやざき加代子 特別インタビュー
『主婦の友社』さんから発売された
産前産後のつらい・たいへんは骨盤ケアから解決!
トコちゃん 誌上 助産院へいらっしゃい!
について、まずはこの本の内容を簡単に説明してください
【本の内容】
みやざき)この本は、主に妊娠中にしておいてほしい「産後に向けての準備」について書いています。つまり、お産にむけての準備ではなく、「赤ちゃんとの生活を想定した育児の準備」について書いてます。
通常、妊婦さん向けの本は「お産に向けてどうしていくか」つまり「お産の準備」について書かれていることが多いのですが、なぜ「赤ちゃんとの生活を想定した育児の準備」という内容を書かれたのですか?
みやざき)出産はゴールではなく育児のスタートです。私は、今まで、出産後に、「こんなはずではなかった」とか「聞いてなかった」「知らなかった」ということがすごく多くて、戸惑っているお母さんに会う機会がたくさんありました。そして、もう少し妊娠中から赤ちゃんとの生活について知っておいたら、少しはラクに過ごせたんじゃないかなと思い至り、このような内容を書きました。
この本はトコちゃんベルトの考案者で助産師の渡部信子先生が監修され、助産師の芦刈美和さん、佐藤めぐみさん、そしてみやざきさんの3名での共同著作での出版となっています。
渡部先生というと妊娠中から産後のお母さんや赤ちゃんの体に注目をしたケアをされている印象があるのですけれども、この本はそれ以外の生活指導、言いかえれば母子保健指導という分野についても書かれています。どういうきっかけでこの本を書かれるに至ったのでしょうか。
【出版のきっかけ】
みやざき)著者である私たち3人は、渡部先生が設立した母子整体研究会(現:母子フィジカルサポート研究会)でセミナーの講師をしていました。セミナーでは主に助産師を対象にして整体に関する内容をお伝えしていました。
その中でお母さん方へ伝えるときの伝え方、指導の仕方が大切であることに注目し、3人を中心とし「母子への保健指導」に関する活動をしていく「らしく」という活動を始めました。
そのような中、渡部先生が私たちの活動を評価してくださり、渡部先生が設立された『トコ企画』さんでのセミナー「らしくの母子保健指導力UPセミナー」という母子への保健指導を行っている方対象のセミナーを開催することとなりました。そして、お母さん方に向けて、「らしく」の考える保健指導を形にするということで、今回の出版についてのお話をいただきました。
それぞれ執筆担当場所が違うのですが、担当場所を分けた理由があればお聞かせください
【担当分けについて】
みやざき)芦刈さんは、九州で女性と赤ちゃんのためのサロン「lilas」を経営しています。そこでお母さんに対して体作りをはじめ、体に関することを普段から指導しているので、そこが彼女の得意範囲ということで担当しました。
私は、産科の個人病院で、生後すぐから3ヶ月までの赤ちゃんを対象とした「赤ちゃん教室」を行っているので、その部分を担当しました。
佐藤さんは、現在まさに育児中なのでその経験を生かし、家族関係のところを担当しました。
ということは、それぞれがご自身の活動だったり、得意だと思われるところを担当したということですね。
続いて、みやざきさんが担当された場所を教えてください。
【担当部分について】
みやざき)私が担当したのは、「第2章 ラクラク子育てのために産前プレケアアドバイス8」の中の
『アドバイス1 赤ちゃんが快適に育つ子宮にしよう!』
『アドバイス6 ママの生活スタイルをつくっておこう!』
『アドバイス8 かかりつけ助産師を探しておこう!』
そして「第4章生まれたての赤ちゃんがたいへん!」です。
それでは、最後に、みやざきさんが担当された部分の内容について、簡単に紹介してください。
【担当部分の内容】
みやざき)第2章では、
「子宮のサインから健康管理をしていくこと」や
「赤ちゃんとの生活をイメージしながらの生活の準備」
「相談しやすい助産師を探しておくこと」を書いています。
第4章では、
「赤ちゃんの生活を『 栄養 』 『 活動 』 『 休息 』という視点から見ていくこと」や
「赤ちゃんを泣きやませる最強手段である授乳を最終手段とすること」
「いろいろな種類の抱っこを使い分ける」ということなどを書いています。
少しでも育児のお役に立てればと思い、本の中で詳しく書きましたので、一人でも多くの方に読んでいただければうれしいです
ありがとうございました。